設定の仕方にコツがある金属3dプリンター

現在、金属3dプリンターを用いた金型作り等に関心が高まっています。金型といえば、従来は鋳造で作られてきましたが、手間やコストがかかるために、特殊な分野の部品に限られていました。また、3Dプリンターの技術面においても、ミリ単位の加工は難しいとされ、発展の足踏みをしていた状態にあったわけです。それに対して、素材の開発も進んだことにより、低コストで精度の高い金属3Dプリントが可能になってきました。但し、効率よく精度の高い品物に仕上げるには、一定のノウハウや設定が必要になり、多くのテストを経た上で獲得されてくるものだと言えます。現在の課題としては、3Dプリンターで作られた製品の内部を如何に綺麗に仕上げるかで、日々、ノウハウの蓄積がなされています。

製品の内部を綺麗に研磨するには

金属3dプリンターで内部を綺麗に仕上げるには、物理的に鏡面研磨を施すことになります。それ故、それに合わせた設定が重要になり、如何に研磨しやすい形状にできるかがポイントになります。例えば、内部が直角に曲がっていたりすると、角の研磨が難しくなるので、設定では滑らかにする必要があります。内部構造が複雑過ぎると、磨くことが出来なくなるので、内部の精度に拘るのであれば、必要に応じて開口部を設けることも考える必要があります。但し、開口部を空けすぎたり、壁面を薄くすると強度が落ちるので、最適なバランスに設定することが大切です。研磨の方法としては、液体研磨もありますが、金属3dプリンター特有の積層目を取りきることは難しいので、用途が限られます。また、製品を急激に冷やしすぎると、クラックを発生しやすいので、温度調整も大事になります。

精度や密度の設定が製品の品質に影響

金属3dプリンターには、精度や密度の設定を誤ってしまうと、温度差の激しいダイカスト金型などを作った場合、一つの巣が多方面に影響を及ぼすことになります。それは、気密性を低下させる原因にもなり、空気漏れや水漏れに繋がる可能性を高めます。それ故、素材に適した精度や密度に設定することが重要で、特にダイカストの場合は、形成品の品質にも多く影響するといえます。品質の高いダイカストは、仕上げ面の綺麗さだけでなく、樹脂の焼付きを防いだり、形成時間の短縮に繋げることが出来ます。但し、CAE解析でいくら良好な数値が出ても、実際の製品は作ってみなければ分からないわけです。それ故、試行錯誤が何よりも重要になると言えます。金属3dプリンターは、実用的な機器が登場してから日が浅いので、未知数の可能性を秘めています。一般的に普及するには、生活現場に当プリンターによる製品が浸透する必要があり精度の高さが求められます。